第158章全力を尽くすことの代償は何もないこと

「ジェームズ、車から飛び降りさせないでよ」シャーロットはシートベルトを外しながら、そう脅した。

ジェームズはため息をつき、目にかすかな無力さを滲ませたまま口を開いた。

「わかった、わかったよ。君の好きなあのバーベキューの店だ」

シャーロットの目がぱっと輝き、期待の火花が宿る。

ほどなくして、車はバーベキュー店の前に停まった。

シャーロットは待ちきれない様子でシートベルトを外し、車を降りると、扉を押し開けて中へ入った。

ここは、シャーロットが留学する前にいちばん通っていた店だ。飽きもせず、十年近く足を運び続けたお気に入りの場所。

ジェームズはこういう料理が得意ではない。だがシャーロ...

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